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FIREの4類型(Fat・Lean・Coast・Barista)と必要資産の計算方法

はじめにお読みください:本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。計算例は仮定に基づくもので、将来の運用成果を保証するものではありません

FIRE(Financial Independence, Retire Early=経済的自立と早期リタイア)とひと口に言っても、目指す生活水準や働き方によっていくつかのタイプに分かれます。米国のFIREコミュニティで使われる通称が Fat・Lean・Coast・Barista の4類型です。この記事では、各タイプの特徴と、必要資産を自分で計算できる式を計算例つきで解説します。

目次

  1. 前提:25倍ルール(4%ルールの逆算)
  2. 4つのFIREタイプ
  3. タイプ別・必要資産の計算式と例
  4. 日本でFIREを目指すときの注意点
  5. ツールで自分の数字を確かめる

1. 前提:25倍ルール(4%ルールの逆算)

FIREの必要資産の目安として広く使われるのが「年間支出の25倍」です。これは「資産の4%を毎年取り崩しても長期間もつ」という4%ルールの逆算(100÷4=25)です。

必要資産(目安) = 年間支出 × 25 (取り崩し率4%の場合)
※取り崩し率を3%と保守的に見るなら「×33.3」になります。

4%ルール自体が米国データの経験則であり保証ではないこと(日本の投資家向けの注意点)を踏まえたうえで、以下ではこの25倍を基準に各タイプを見ていきます。

2. 4つのFIREタイプ

タイプ生活水準リタイア後の労働必要資産
Fat FIRE余裕のある生活なし最も多い
Lean FIRE質素な生活なし少なめ
Barista FIRE
(サイドFIRE)
ふつうパート等で一部を稼ぐ中間
Coast FIREふつう生活費分は働く
(貯蓄はもうしない)
「老後分の種銭」のみ

3. タイプ別・必要資産の計算式と例

Fat / Lean FIRE(完全リタイア型)

必要資産 = 年間支出 × 25

例: 年間支出300万円なら 7,500万円、200万円なら5,000万円、500万円なら1億2,500万円。FatとLeanの違いは式ではなく「年間支出をいくらに置くか」です。

Barista FIRE(一部労働型)

必要資産 = (年間支出 − 労働収入) × 25

例: 年間支出300万円のうち150万円をパート収入で賄うなら、資産から取り崩すのは150万円。必要資産は 150万 × 25 = 3,750万円。完全リタイアの半分で済みます。少しの労働収入が必要資産を劇的に減らすのがこの型のポイントです。

Coast FIRE(貯蓄卒業型)

今必要な資産 = 老後に必要な資産 ÷ (1 + 実質リターン)老後までの年数

例: 65歳時点で3,000万円が目標、現在35歳(30年後)、実質リターン年3%と仮定すると、3,000万 ÷ 1.0330約1,240万円。つまり35歳時点で約1,240万円を運用に回せていれば、以後追加の積立をしなくても複利だけで目標に届く計算です(あくまで一定リターンの仮定です)。

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4. 日本でFIREを目指すときの注意点

5. ツールで自分の数字を確かめる

当サイトのツールを使うと、この記事の式を自分の数字で確かめられます。

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出典・参考文献

  • Bengen, W. P. (1994). "Determining Withdrawal Rates Using Historical Data." Journal of Financial Planning, 7(4), 171–180.(4%ルールの起源)
  • Cooley, P. L., Hubbard, C. M., & Walz, D. T. (1998). "Retirement Savings: Choosing a Withdrawal Rate That Is Sustainable." AAII Journal, 20(2), 16–21.
  • FIRE4類型の呼称は米国のFIREコミュニティで慣用的に使われる分類であり、公的な定義はありません。
  • 計算例: 本文中の式による当サイトの試算(1.0330≒2.427で検算済み)