効率的フロンティア&資産配分シミュレータ
リスクをどれだけ取るかを決めると、「株式:債券:無リスク資産(現金等)」の理論上の最適な割合が決まります。現代ポートフォリオ理論(効率的フロンティア・CAPM・トービンの分離定理)に基づく計算です。
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リスク・リターン平面(効率的フロンティアと資本市場線)
あなたの最適配分
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上の配分全体の期待リターンとリスクを、モンテカルロシミュレータに引き継ぎます(配分全体を1つの資産とみなす近似)。
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株式・債券の配分比率を変えて、過去実績での取り崩し成功率を確認できます。
結果の読み方
曲線(効率的フロンティア)は、株式と債券の混ぜ方(0〜100%)を全部試したときの「リスクとリターンの組み合わせ」です。曲線が左に膨らむのは、値動きの異なる2資産を混ぜるとリスクの一部が打ち消し合うから(分散効果)。■最小分散ポートフォリオはその中でリスクが最小になる混ぜ方です。
緑の直線(資本市場線・CML)は、無リスク資産(預金・個人向け国債など)と★接点ポートフォリオを混ぜたときの組み合わせ。直線上の点は、同じリスクなら曲線上のどの点よりもリターンが高いか等しい——つまり「株と債券の混ぜ方は接点PFに固定し、リスクの調整は現金の量で行う」のが理論上最も効率的です(トービンの分離定理)。
スライダーで目標リスクを選ぶと、●あなたの位置がこの直線上を動き、対応する「株式:債券:無リスク資産」の割合が表示されます。接点PFより右側は、借入(レバレッジ)をしない場合はCMLに乗れないため、曲線(フロンティア)上を進む配分に切り替わります。
計算方法(数式)
株式比率w のポートフォリオ:μp = wμ₁+(1−w)μ₂、σp² = w²σ₁²+(1−w)²σ₂²+2w(1−w)ρσ₁σ₂
最小分散PF:w = (σ₂²−ρσ₁σ₂) ÷ (σ₁²+σ₂²−2ρσ₁σ₂)
接点PF:超過リターン e=μ−rf として w = (e₁σ₂²−e₂ρσ₁σ₂) ÷ (e₁σ₂²+e₂σ₁²−(e₁+e₂)ρσ₁σ₂)。シャープレシオ SR=(μp−rf)/σp が最大になる点で、解析解とグリッド探索の一致を検証済み。
分離定理:目標リスクσ*に対しリスク資産比率 k=σ*/σ接点(0〜1)。配分=株式k·w、債券k·(1−w)、無リスク1−k。σ*が接点PFのリスクを超える場合は、借入をしない前提でフロンティア上のσp=σ*となる点を返します。
期待リターンは算術平均(1期間の平均・分散分析の標準)。変動がある場合、長期の複利成長率はおよそ「算術平均−分散/2」まで下がる点に注意(モンテカルロの解説参照)。リターンはすべて名目です。
よくある質問
なぜ「円ベース」が既定なのですか?
期間は「全期間」と「直近30年」のどちらを選べばいい?
「無リスク資産」とは具体的に何を指しますか?
相関が低いと、なぜリスクが減るのですか?
接点ポートフォリオが株式に大きく偏るのはなぜ?
為替ヘッジをすれば、ドルベースの数字になりますか?
期待リターンが「算術平均」なのはなぜ?複利(幾何平均)とどう違う?
「借入(レバレッジ)が必要な領域」とは?
この配分どおりに買えばいいですか?
用語集
- 効率的フロンティア
- リスク資産の組み合わせのうち「同じリスクでリターン最大(同じリターンでリスク最小)」になる点をつないだ曲線。マーコウィッツ(1952)の現代ポートフォリオ理論の中心概念。
- 接点ポートフォリオ(タンジェンシー・ポートフォリオ)
- 無リスク金利の点からフロンティアへ引いた接線が触れる点。シャープレシオ(リスク1単位あたりの超過リターン)が最大のリスク資産の組み合わせ。CAPMではこれが「市場ポートフォリオ」に一致すると考える。
- 資本市場線(CML)
- 無リスク資産と接点ポートフォリオを混ぜてできる直線。リスクをどれだけ取るかに応じて、この直線上を移動するのが理論上最も効率的。
- シャープレシオ
- (期待リターン−無リスク金利)÷リスク。取ったリスクに対してどれだけ報われるかの効率指標。大きいほど効率的。
- 最小分散ポートフォリオ
- リスク資産だけの組み合わせでリスク(標準偏差)が最小になる点。フロンティアの左端。
- トービンの分離定理
- 「最適なリスク資産の中身(株と債券の比率)」と「リスクをどれだけ取るか(現金との比率)」は別々に決められる、という定理。リスク許容度が違う人でも、リスク資産部分の中身は同じ接点PFでよい。
- 相関係数
- 2資産の値動きの連動度(−1〜+1)。低いほど分散効果が大きい。
- 無リスク資産
- 元本と利回りが(名目で)確定している資産。本ツールでは円の預金・個人向け国債などを想定。
データの出典・前提
- 株式(S&P500配当込)・債券(米10年国債)・米3ヶ月T-billの年次リターン(1928–2025年・名目):Damodaran Online(NYU Stern)(2026-07-16取得)
- 円/ドル為替レート:FRED「EXJPUS」(米連邦準備制度理事会G.5・月次)。各年12月の月中平均を年末値の代理として使用(1972–2025年・2026-07-16取得)。円換算は r円 = (1+rドル)×(為替変化率)−1。変動相場制移行後の1973年以降を対象。
- 無リスク金利の既定値(円ベース):個人向け国債・変動10年 第196回債(2026年7月募集)の初回適用利率 年1.80%(税引前)。財務省「変動10年の発行条件」(2026-07-16確認)。利率は半年ごとに見直されるため、最新値はリンク先でご確認ください。
- 無リスク金利の既定値(ドルベース):上記Damodaranの米3ヶ月T-bill年次リターンの算術平均(1928–2025年)。
- 統計値(平均・標準偏差・相関)は、埋め込んだ年次データからページ表示時に計算しています(標準偏差は不偏推定・n−1)。「直近30年」プリセットは同じデータの1996–2025年部分から計算したものです(ドルベースの無リスク金利既定値も同期間のT-bill平均に連動)。